なぜビットチューブが生まれたか
それは僕がサラリーマンだった頃に遡ります。
実際に暑い中、肉体労働で仕事をしている現場の人間に対して、社長はクーラの効いた部屋で涼んだりゴルフをしている。
世の中って不公平だなと思いました。
もちろん、顧客を抱え仕事が入ってくる仕組みを作ったのは社長です。
でも、いくら「技術」や「やる気」があっても、企業に属していないと一人では稼ぐ事ができない自分と、それが当たり前の世の中に何か釈然としない気持ちでした。
いくら技術や才能があってフリーランスや起業をしても、大手からの下請けにならないと食べていけないのはどの業種でもよく聞く話です。
仕事をしてもエンドユーザーから入る収益は、顧客を抱えている大手に入って、そこからコミッションが支払われる。
これは資本主義の世の中だから仕方ないという人もいますが、僕は技術やセンスがあったり、努力している人間が、直接エンドユーザーから簡単に収入をとることができる仕組みを作りたいという夢がずっと心にありました
そんな時に仮想通貨、ビットコインが誕生した時、僕は中間業者を通さずにやり取りすることで正当な価値付けを双方が満足できるスキームのヒントをそこに見ました。
ビットコインは政府や大手金融機関が持っていた利権が一般市民に解放されて、ユーザー同士で価値をつけ、送金しあえるという仕組みがあります。
銀行に払っていた莫大な手数料が、銀行を通さずに個人間で送金する仕組みによって手数料が限りなく0に近付いた、まさに金融革命と感じました。
今まさに世の中は、シェアリングエコノミーの時代です。
大手企業を通さず、当事者どうしで仕事を受発注したり、車をシェアしたりする事で中間マージンのコストを抑える。
これをメディアの世界で応用する事で、人気になるだけでなく、個人レベルでも才能や努力に見合った正当な報酬を手に入れる事が出来やすくなるかもしれないと感じたのです。
かつてメディアは一部の大手テレビ局が牛耳っていた時代がありました。
情報を発信する力も、そこから得る収益も一般人には一切ありませんでしたが、インターネットが世の中に生まれ、動画配信サイトが生まれたことで、高い広告費をテレビ局に払うこともなく、メディアの力を一般人も利用することができるようになりました。
これはまさにメディア革命です。
ただメディアを使って利益を得る手段は、まだ一般の人間に解放されているとは言い難いと僕は感じています。
なぜかというと、どんなに才能があって何万回もの視聴回数がある配信者でも、動画配信サイトで収益を上げる手段の大半は広告収益しかない場合がほとんどです。
しかもその広告収入は広告主から直接配信者に入るのではなく、あくまで広告主は動画配信サイトに広告費を払いその内の一部が動画配信サイトから受け取る事が出来る。
これは、大手の下請けにしか過ぎないように感じます。
それをビットチューブでは、人気コンテンツを配信しているパソナーは直接視聴者からリクエストを受けたり、その対価として仮想通貨をもらう事ができます。
メディアの力だけでなく、メディアを使って直接的な利益を上げる事ができる部分も解放して、自分の才能や努力に見合った対価が直接視聴者や広告主から手に入るこの仕組みは、まさに二回目のメディア革命だと自負しています。
仮想通貨の出現で今まで不可能だった事が可能になり、大手や政府が一挙に握っていた利権が一般に解放されました。
その波をビットチューブがメディアの世界にも広げていきます。
代表取締役 横山 琢人